真田信之―弟・幸村をしのぐ器量を備えた男 (PHP文庫)



真田信之―弟・幸村をしのぐ器量を備えた男 (PHP文庫)
真田信之―弟・幸村をしのぐ器量を備えた男 (PHP文庫)

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ごめんなさい

星5つの評価に期待して読んだのですが…
真田信幸を取り扱った作品は、これまで池波正太郎先生の『真田太平記』『獅子』『恩田木工』くらいだと思います。
それ故、どうしても池波先生の作品と比較してしまうのですが、文章が淡々としすぎていて、読み物としてはあまり魅力を感じませんでした。
しかし、池波作品よりも信幸は力強く描かれていて、「こういう信幸がいた可能性もあるんだなぁ」と新たな発見をしたような気持ちになりました。
史実にも忠実に考証されており良作だと思います。
信之あっての真田家、信之あっての幸村

真田といえば幸村というイメージが強く残りますが、この幸村が後世に語り継がれたのも、信之が真田家の礎を築いたからこそでないでしょうか。
信之の人物像に関しては、今まであまり語られることがありませんでしたが、この作品を読むことで、信之がいかに真田という家を大切に考え、どのようにして戦乱の中を、生き抜いていったのか理解できました。
環境変化の激しい現在に置き換えて、この作品に触れると、信之の生き方は十分参考になると思います。どのようにすれば、上司とうまくコミュニケーションが取れるのか、部下の力を十分に発揮させるためにどのようなリーダーシップが必要なのか、なんとなく考えさせられました。
作品の描写が美しいことや登場人物が豊富に出ていることから、映像にして見てみたい気がしました。幸村ファンも納得の一冊だと思います。
真田信之を読んで

真田藩の基礎を築き戦国時代を通じて名君といってもいい真田信之について今までなぜ小説がないのか不思議です。また93歳と長寿を全うした戦国武将もいません。戦国武将としては久しぶりにいい小説を読ませていただきました。幸隆、昌幸、幸村とはまた違った視点から真田一族の栄枯盛衰を見ることができました。特に最後の真田騒動は真田信之の
小説でないと書くことが出来ない内容です。
身の振り方

武田信玄、上杉謙信、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康という大物がいた時代にいかに処世し、家を残すために動いたかに興味をもちました。特に武田勝頼が敗れたあと、主人として仕えた滝川一益が真田信幸を試すために、信幸の先君武田勝頼に対する評価を聞いた際、「先君にお仕えした身なればお答えいたしようもござりませぬ。今は一益様が主なれど、先君没しましてまだ一月。なにとぞお許しあれ。」と答えた場面など、信幸がよく表れていると思います。妻子を抱える身として、身の処し方を考えるよいきっかけになりました。今年読んだ本の中でベスト3です。
待望の一冊

 真田一族というと幸隆、昌幸、幸村の名前は
よく聞くが、信之はさほどではなかったかと思う。
 幸村のように壮絶な戦死をするほうが英雄的で
すばらしいと思う人もいるかもしれない。
 しかし、真田家を後世に残したのは信之であり、
関ヶ原や大阪の陣の後、家康から褒めれることは
あっても咎めを受けなっかたのは、信之も名将で
ある証拠だろう。
 いままで、信之が主役の小説が出ないかと常々
思っていたので待望の一冊である。



PHP研究所
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